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鍼灸師ってどんな仕事?

【目次】

1. 鍼灸師とは

2. 鍼灸治療が効く仕組み

3. さまざまな分野で活躍できる鍼灸師!

4. 鍼灸師になるためには? 

5. はり師・きゅう師の国家試験について

6. 鍼灸師と柔道整復師のダブルライセンス

 

1. 鍼灸師とは
……こころとからだのトラブルをはりときゅうで解決する専門家
鍼灸師は「はり師」「きゅう師」の2つの国家資格をもつ施術者のことです。現在、鍼灸治療は、医療費の高額化や副作用の問題などの欠点を補う治療法として注目されています。
また、鍼灸治療によって免疫の活性化・血行改善などの作用から健康維持・増進の効果が期待できるとして、日本だけでなく、米国や欧州でも鍼灸の利用が非常に盛んになっています。 
鍼灸師というとご年配の方向けのイメージがあるかもしれませんが、実際は赤ちゃんから10代20代、幅広い年齢層に適応があり、スポーツトレーナーや美容分野で活躍している方も多く、様々な分野で需要が高まっています。

2. 鍼灸治療が効く仕組み
…健康になろうとするからだのはたらきを活性化
人には病気になっても回復しようとする自然治癒力や、病気にならないように病原体とたたかう免疫力が備わっています。
鍼灸治療の刺激はこのような力を活性化することができます。髪の毛ほどの細い鍼や灸の温熱刺激によってツボ(経穴)を刺激することで、さまざまな効果をもたらします。
とくに疼痛の治療には効果が高く、血液循環を改善したり、鎮痛物質を増やすことで肩こりや腰痛を治したり、損傷した部位の修復を促進します。
さらに、鍼や灸の刺激は自律神経に影響を与え、血管や臓器のはたらきを調節します。たとえば、血圧やホルモンバランスを整えたり、免疫系を活性化して、病気の回復促進や健康維持・増進に役立ちます。

 

3. さまざまな分野で活躍できる鍼灸師!
■スポーツ
鍼治療の即効性を活かし、スポーツ現場で活躍するスポーツトレーナーが増えています。日本で活躍するメディカルトレーナーの多くは鍼灸師資格をもち、サッカーJリーグのトレーナーでは7割が鍼灸師だといわれています。
■医療
鍼灸接骨院や病院・クリニックで活躍する鍼灸師も多いです。疾患によっては医師の承諾を得ることで鍼灸治療が保険適応になるので、地域医療に貢献することが可能です。患者の自宅で施術を行う訪問鍼灸も注目されています。
■美容
近年、芸能人やインフルエンサーがSNS等で発信してメジャーになった美容鍼灸。新陳代謝を高めることでリフトアップや美肌などの美容効果があります。施術後すぐに結果がわかるのが特徴です。
■介護
鍼灸師の資格取得後、半年の実務経験を積むことで、介護施設で「機能訓練指導員」として活躍できます。高齢者の介護予防や健康増進を目的とした運動指導をする仕事です。高齢化が進んでいる今、介護分野での需要も高まっています。
■海外(クルーズ船)での施術
日本の鍼灸師資格で海外クルーズ船のスパで Acupuncture Therapist として国際色豊かなゲストを相手に日本式鍼灸をサービスすることができます。
■独立開業
鍼灸師は、医療系国家資格の中でも数少ない「開業権」がある資格です。自らの判断で治療し、一人ひとりの患者様に対して責任を持つやりがいのある仕事です。

 

4. 鍼灸師になるためには? 
鍼灸師(はり師・きゅう師)になるためには、高校卒業後、鍼灸師の養成を行う専門学校(3年制)や大学(4年制)に進学し、国家試験受験資格を得る必要があります。毎年実施される国家試験に合格することで鍼灸師(はり師・きゅう師)の資格を取得できます。

5. はり師・きゅう師の国家試験について
はり師・きゅう師の2資格を同時に受験することができ、合格すれば同じ年に取得することができます。
試験科目:
<はり師・きゅう師共通12科目>医療概論、衛生学・公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学概論、臨床医学総論、臨床医学各論、リハビリテーション医学、東洋医学概論、経絡経穴概論、東洋医学臨床論
<はり師のみの科目>はり理論
<きゅう師のみの科目>きゅう理論

試験形式:筆記試験
試験時期:通常は毎年2月末頃に実施されます。

<はり師の受験者数と合格者数(率)>

<きゅう師の受験者数と合格者数(率)> 

*出典:公益財団法人 東洋療法研修試験財団

6. 鍼灸師と柔道整復師のダブルライセンス
二つの資格をとる事によるメリットとして

1. 運動器疾患について
急性外傷の専門家である柔道整復師の知識と運動障害(慢性疾患)に関わる知識を学ぶ鍼灸師。スポーツ界において選手から鍼灸のニーズはありますがスポーツ現場において外傷の判断は必須となります。そのためトレーナーを目指すにあたり柔道整復師と鍼灸師のダブルライセンスを取得することが望ましいといえます。

2. 対象疾患について
柔道整復師は運動器疾患を得意としていて鍼灸は運動器疾患だけでなく内科的疾患や婦人科疾患など対象疾患が幅広いため、患者さんからのニーズを広く受け入れることが可能となります。

3. 東洋医学について
鍼灸師は東洋医学について学ぶことができる数少ない資格になっています。西洋医学では解明できていない不定愁訴にも対応することや経絡経穴(ツボ)を学ぶことにより手技療法をより効果的にする治療家となることができます。

4. 知識の厚み
単純に倍の期間勉強するため知識に厚みが出ます。患者さんからの疑問質問に速やかに回答することができれば患者さんとの信頼関係を得やすくすることができます。
鍼灸師からみた人体と柔道整復師からみた人体、両方の視点から考えることができるため対応範囲が広がります。

 

<関連ページ>

鍼灸学科について

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