【コラム】スポーツの秋!ランナーに効果的なツボは?
2023年、東京都心は90回も真夏日がありましたが、ここ最近やっと涼しい日が増えて秋を感じられるようになってきました。
秋といえばスポーツ!
今回はランナーに起こりやすいスポーツ障害とケガの効果的なツボを紹介します。
箱根駅伝や東京マラソンなどに代表されるように、
駅伝やマラソンなどの長距離競技は秋から冬にかけて(10月〜3月頃)がシーズンになります。
夏場より熱中症や脱水症状が起きにくいため体への負担が少なく、
いいタイムを出せる可能性が高くなるためこの時期に行われることが多いようです。
秋冬が本番のマラソンですが、9月頃から準備を始めている方が多いのではないでしょうか?
ランナーによくみられる足のスポーツ障害やケガとして、
①腸脛靭帯炎 :膝外側の痛み
②鵞足(がそく)炎 :膝内側の痛み
③シンスプリント :下腿内側の痛み
④アキレス腱炎 :アキレス腱の痛み
⑤足底腱膜炎 :足裏の痛み
⑥肉離れ(筋挫傷) :大腿後面や下腿の筋肉の損傷
⑦捻挫(ねんざ) : 足首の靭帯損傷
などがあります。
上記の中でもよくみられる「腸脛靭帯炎」と「シンスプリント」について症状や効果的なツボを紹介します。
①腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)
膝の外側に痛みが出る膝の疾患で、ランニングをする人に多いことから「ランナーズニー」「ランナー膝」とも呼ばれるスポーツ障害のひとつです。
主な原因は、オーバーユース(使いすぎ)によって膝の外側の靱帯と骨が繰り返し摩擦することで炎症を生じます。
★効果的なツボ
風市(ふうし):太ももの外側で「気をつけ」の姿勢のときの中指があたるところ
膝陽関(ひざようかん):膝のお皿の上で太もも外側にある太い筋(腸脛靭帯)の後ろのところ
②シンスプリント
「脛骨過労性骨膜炎」とも呼ばれ、脛骨(スネの骨)周辺の筋肉・腱・骨が繰り返しの運動により酷使され、筋肉の付着部である脛骨内縁に沿って炎症と疼痛を生じます。
特にトレーニング初心者や、運動量・運動環境が急激に変化することなどが関連し、高校生や大学生に多くみられます。
★効果的なツボ
三陰交(さんいんこう):内くるぶしから、むこうスネの内側沿いに指4本上のところ
漏谷(ろうこく):三陰交からさらに指4本上のところ
※ツボを触ってみて「気持ちがいいな!少し痛いかな?」のポイントを「心地良い」程度の強さで数秒間押してみてください。
【注 意】
※どちらも熱感や腫れ、痛みが強い場合は練習を控えて安静にすること。
また、自己判断はせずにまずは医療機関を受診するようにしてください。
無理は禁物ですが、適切なトレーニング&ツボの力で
自己ベスト更新を目指し、スポーツの秋を楽しんでいきましょう。