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【イベントレポート】鍼灸師のトークイベント開催! 未経験から鍼灸師にキャリアチェンジ「鍼灸師を目指した3人のリアルな体験談」


2024年12月8日に日本総合医療専門学校で「鍼灸師のトークイベント」を開催しました。
このイベントでは、美容鍼やスポーツ分野など、多岐にわたる鍼灸の可能性や魅力をテーマに、キャリアチェンジを経て鍼灸師となった3名の登壇者が語り合いました。
それぞれの体験から、鍼灸師という職業の多様性や挑戦の魅力が伝わる内容となりました。

登壇者のプロフィール >> こちら

キャリアチェンジのきっかけに迫る!
イベントは、登壇者それぞれの「鍼灸師を目指した理由」からスタートしました。
栗林さん
JAL国際線の客室乗務員として活躍するも、時差や長時間労働で体調を壊す方も多く健康の大切さを痛感していた。ロンドン滞在中に体調不良で偶然訪れた街の鍼灸院で「これだ!」と直感。30年以上勤めた航空会社を早期退職し、新たな人生をスタートされました。
仲條さん
展覧会制作の仕事で活躍していた仲條さんは、経済状況の悪化を機に自分自身が興味のある「健康」や「東洋医学」に関心を持つように。社会人でキャリアチェンジを考えた際に、大学はハードルが高く専門学校を選択。「自分が責任を持ってやりたいと思える仕事に挑戦したかった」という力強い言葉と共に、鍼灸師としての道を歩み始めました。
栗田さん
もともと幼稚園教諭として働いていた栗田さんは、ご主人の鍼灸接骨院で事務員として働く中で、「女性患者に寄り添える鍼灸師の存在が必要だ」と感じるようになる。また、不妊治療で通っていた知人の鍼灸院で施術を受けたことで子宝に恵まれた経験も重なり、出産や育児が落ち着いたタイミングで鍼灸師の資格取得を決意。現在は学生として日本総合医療専門学校の鍼灸学科に通い将来の目標に向けた学びを深めています。

 


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鍼灸師の仕事に活きる「前職の経験」
栗林さん
航空業界で培った接遇力は、患者さんとの信頼関係構築に役立つそうです。「鍼灸師には技術だけでなく、患者様に対する心や接遇が必要」と語る姿は説得力抜群でした。
仲條さん
展覧会制作時代に培った多くの方とのコミュニケーションスキルを活かし、患者様との対話に真摯に向き合っています。1対1のプライベートな空間で患者様との良好なコミュニケーションは非常に大切です。
栗田さん
幼稚園の教諭時代に学んだ「相手に興味を持つ大切さ」を、今後、患者様との接する時にも大切にしていきたい。「信頼関係は鍼灸師の大事な基盤」と話してくれました。


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未経験から挑戦し、鍼灸師になって一番大変だったこと
栗林さん
「JALという大きな組織にいたため、卒業後に自分のバックグラウンドがなくなったように感じました。世間から置いて行かれたような気分で、不安もありましたね」と語る栗林さん。当時は興味のある学会に参加したり、居場所を探し続けた結果、新たなコミュニティを築けたそうです。
また、開業の際には値段設定に悩むことも。「経験が浅い中で、自分に見合った価格を決めるのは本当に難しかった」とのことです。
仲條さん
「学校に入る前から鍼灸に興味はありましたが、情報が少なく、将来のイメージがつかめませんでした」。資格取得後も、バックグラウンドのなさに不安を感じたそうです。しかし、研修を積極的に受けた先の先輩のアドバイスで、少しずつ不安を解消できたとのこと。「将来像がもっと見えるようなサポートがあれば、さらによかったと思います」と話してくれました。
栗田さん
お二人のお話をお聞きして「資格を取った後、すぐに患者さんを診てくださいと言われても、不安でいっぱいだと思う」。在学中から多くの先生の施術を受け、その経験を積んでおくことが大切だと実感したそうです。「いろいろな治療法を知っていると、自信を持って施術ができるようになります」と語っていました。


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鍼灸師という職業の魅力と多様性
栗林さん
「鍼灸師には定年がないんです」と笑顔で語る栗林さん。
お子さんが大きくなってからでも、自分のペースで働けることが魅力だと話してくれました。
さらに、美容やスポーツ、緩和ケア、産前産後ケアなど、医療のさまざまな分野で活躍できることも鍼灸の魅力だと強調しました。
特に、スポーツ分野では高校生のハンドボールチームにトレーナーとして帯同した経験を披露。
「マイナー競技は資金面で厳しいこともありますが、地域や母校など身近なところからサポートを始めることで、日本代表のような大きな舞台にも近づけます」と語る栗林さんの言葉は、聴衆の心に響く言葉となりました。
仲條さん
鍼灸師の魅力について「西洋医学と東洋医学の両方を学ぶことで、それぞれの良さを理解し、患者様に最適なアプローチができる点です」と語る仲條さん。
また、日本式鍼灸は世界的にも注目されており、クルーズ船でのスパやエステの一環として取り入れられるなど、国際的な視点からもその可能性が広がっていると語ってくれました。

学生である栗田さんには、鍼灸師のどの様なところに魅力を感じて勉強されているのかをお聞きしました。
栗田さん
「主人の治療院で、鍼灸施術により、身体が良くなっていく姿を目の当たりにしました」。
それをきっかけに、患者さんの生活を支えられる鍼灸師の魅力に気づいたそうです。
MC
鍼灸は身体に優しくお子様から高齢者の方まで幅広く施術できる点も魅力ですね。

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鍼灸の魅力と未来への展望
最後に、鍼灸師としてのやりがいや目標について語られました。
栗林さん
「日本の鍼灸の年間受療率は、ここ10年で5%から7%程度とほとんど変化がないのが現状です。怪しい、不潔といった先入観が根強く残る中、鍼灸をもっと身近に感じてもらい、誰もが気軽に受けられる環境を整えることで、受療率が向上する未来を目指していきたいです」と力強く語る栗林さん。
また、「医療分野においても鍼灸の良さがさらに広まり、多くの人にその効果を知ってもらえるようになることを願っています」と展望を述べていました。
仲條さん
「少子高齢化が進む中で、定年の延長に伴い、自身の健康を意識する人が増えています。その結果、健康増進や健康維持といった予防の重要性が高まってきています。
しかし、予防に特化した適切な施設がまだ十分とは言えない現状があります。そうした中で、鍼灸院がその役割を担い、予防の窓口として機能できるようになれば理想的です。そして、私自身もその一翼を担っていきたいと考えています」と語っていました。
栗田さん
「鍼灸師の資格取得後は、主人の鍼灸院で『女性患者さんに寄り添い、日々の生活を支えたい』と語るその姿からは、鍼灸師としての深い思いやりが感じられました。『患者さんのこれからを一緒に考えられる鍼灸師になりたい』という言葉には、真摯な想いと優しさが込められており、心に強く響きました。」

おわりに

今回のトークイベントは、美容鍼やスポーツ分野をはじめ、鍼灸の可能性の広がりを改めて感じる貴重な時間となりました。
キャリアチェンジを経て鍼灸師となった3名が語るリアルな体験談は、多くの方の心に響き、前向きな一歩を後押しする機会になったのではないでしょうか。
日本総合医療専門学校は、鍼灸の未来を切り拓く人材育成をこれからも全力で支えてまいります。今後のイベントにも、ぜひご期待ください。

【次回のイベント】
2025年1月19日(日)10:00-12:00
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オープンキャンパス内で美容鍼の体験レッスンを実施いたしますので、ご興味がある方はお気軽にご参加ください。
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