【柔整コラム】冬場に多いヒートショックの仕組みと対策
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、身体にダメージを与える現象です。
特に冬場、寒い脱衣所や浴室で体が冷えた状態から熱い湯舟に浸かった際に発生しやすくなります。
脱衣場や浴室など、寒い環境では血管が収縮し、血圧が急上昇しますが、
その後、熱い湯舟に浸かることで血管が拡張し、血圧が急激に低下します。
この急激な血圧の変動がヒートショックの原因となり、失神につながって溺死してしまうこともあります。
ヒートショックを予防するためには、以下の対策が有効です。
①部屋間の温度差をなくす:脱衣所や浴室に暖房器具を設置し、部屋間の温度差を小さくする。
②湯温を適切に保つ:湯温は41度以下にし、いきなり湯に浸からないようにする。
③入浴前後の水分補給:入浴前後に水分を補給し、血液の粘度を下げる。
④入浴のタイミングをずらす:食後や飲酒後すぐの入浴は避ける。
⑤ゆっくりと浴槽に入る:手や足からかけ湯をして体を慣らしてから浴槽に入る。
⑥浴槽から急に立ち上がらない:浴槽から出る際はゆっくりと立ち上がる。
厚生労働省の人口動態統計(令和3年)によると、年間で4750人の方が浴槽内で亡くなっているとのことです。
最近は、急激に寒くなってきたのでとくに注意してください。
上記項目のような適切な対策を講じ、安全な環境を整えるよう心がけましょう。
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