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【コラム】梅雨を乗り切ろう!!

6月、7月の梅雨になるとジメジメとした日が増え、憂鬱になる方も多いかと思います。
世間では、天候変化とともに身体不調が出現する天気病などが話題になっていますが、身体の調子はいかがでしょうか?
そこで、今回は東洋医学の視点から梅雨に起きる体の不調とその対策を紹介します。

〇東洋医学的には
梅雨は雨が多く、湿気が増えます。湿気が過剰になり、身体に悪い影響を与えるものを「湿邪(しつじゃ)」とよび、湿邪が身体に停滞したものを「痰湿(たんしつ)」といいます。
また、全身症状として手足のむくみを生じやすく、身体が重い、だるく感じられることもみられます。
そして、湿邪により脾胃の働きが悪くなり食物の消化力が落ちると、十分なエネルギーが補給されず、消化器や全身に症状が出やすくなると考えられています。

〇梅雨で症状が悪化するタイプの人は?
普段から体が重だるい、よく手足や顔がむくむ、湿気が多い時や低気圧に弱い、お通じがすっきりしないなどの傾向のある方は湿邪が停滞しやすく、むくみや重だるさなどの症状が強く出ることがあります。
アイスクリームや冷たい飲み物は痰湿を生じやすくさせるため控えめにすることをおススメします。

〇おすすめの足の経穴(ツボ)3選!!

①豊隆(ほうりゅう):膝のお皿の下にある外側のくぼみと、外くるぶしの真ん中あたり
胃痛や胃もたれなど消化器症状に対して効果的

②足三里(あしさんり):膝のお皿の下にある外側のくぼみから、指4本分下のところ
胃腸の調子を整えるツボで、消化と排尿のコントロールや免疫力アップに効果的

③陰陵泉(いんりょうせん): 膝のお皿の下にある内側のくぼみでへこんでいるところ
むくみや膝の痛みを改善させる効果も

ツボを触ってみて「気持ちがいいな!少し痛いかな?」と感じるポイントを、「心地良い」程度の強さで数秒間押してみてください。
※押す力が強すぎると,かえって悪化してしまうこともありますので注意してください。
※冷え性でむくみ体質にはツボの②足三里、③陰陵泉にお灸をしてあげると効果UP

➀豊隆
➡灸頭鍼(きゅうとうしん)と呼ばれる、鍼の上に艾(もぐさ)をのせて燃焼しています。

②足三里
➡雀啄(じゃくたく)という刺法を用いています。
雀啄とは:鍼を上下に動かして、刺激を与える刺し方です。

③陰陵泉
➡台座灸(だいざきゅう)と呼ばれるお灸をしています。

上の写真では、灸頭鍼(きゅうとうしん)と呼ばれる、鍼の上に艾(もぐさ)をのせて燃焼したり、台座灸(だいざきゅう)と呼ばれるお灸をしています。

別の機会に、灸頭鍼や台座灸についてもご紹介したいと思います。

体調や症状に合わせてツボを活用し、快適に梅雨をお過ごしください!

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