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【コラム】節分と豆まき

節分といえば豆まき!
「鬼は外~!福は内~!」と豆をまいて邪気を払い、年齢の数だけ豆を食べて無病息災を願う行事で、2024年の節分は2月3日(土)になります。
節分と東洋医学の意外な関わりについてお話しします。

〇節分とは?
「豆まきが行われる節分」は立春の前日になります。
本来、節分とは季節の分かれ目のことで「立春・立夏・立秋・立冬の前日」のことをいいます。
また、四立(季節の変わり目)の直前約18日間ずつを「土用」といい、1年を以下のように分けます。
・立夏: 5月5日( 4月18日~ 5月5日)
・立秋: 8月7日( 7月21日~ 8月7日)
・立冬:11月7日(10月20日~11月7日)
・立春: 2月4日( 1月18日~ 2月4日)
※( )内は土用の期間
※四立・土用は年によって前後することがある
2月の「豆まき」、夏にウナギを食べる「土用の丑の日」が有名ですね。

〇なぜ豆を使う?
東洋医学では「五行」の考え方が重要になります。
五行とは古代中国の哲学理論で自然界や人間などの様々な現象を「木・火・土・金・水」の5つの性質に分類したものです。
各現象をまとめたものを「五行色体表」といいます。(下記の図をご確認ください)
豆は五行色体表では「水」に分類されます。主に「冬」に収穫され、臓器では「腎」と深い関係があります。

豆は悪霊を祓うとされ、邪鬼(魔)の目に豆をあてると滅することができるといわれています。
豆まき用の豆は炒り豆を使いますが、実は、「豆を炒る」➭「魔目を射る」にもかかっています。
また、豆を炒ることによって熱が加わり「陽」のエネルギーが宿ります。
一方、鬼は「陰(おん)」に由来するといわれて、災害・飢饉(ききん)・病気といった「陰」のエネルギーの象徴といわれます。
ウイルスや細菌が発見されていなかった時代では「邪気」が身体に入り不調を起こすと考えられていました。
現代では風邪などで命を落とすことは少なくなっていますが当時は生死にかかわる病気が多くありました。
この邪気を鬼に見立てて豆をぶつけて無病息災を願ったのが「鬼は外」です。

また、東洋医学の「腎」は、成長・発育・生殖に関する生命力の元となる臓器です。
邪気が増し、体調を崩しやすくなる冬にしっかりと養生する。
そこから陽のエネルギーがつまった豆を食べることで1年を健康に過ごすという願いが込められたのが「福は内」です。

豆は年齢の数だけ食べると良いとされています。
豆まきの起源は定かではありませんが、江戸時代には定着していたといわれています。
江戸時代の平均寿命は35~40歳といわれているので頑張れば年齢の数の豆を食べることが出来そうです。
現在の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳なのでご高齢の方が年齢の数の豆を食べるは無理がありそうです。
それだけ現代は医療技術が進歩し、環境が良くなってきたことが分かります。
(数え年の数だけ食べると大変なので黄な粉餅にして食べてもいいのかな…)

他にも恵方を向いて無言で食べる「恵方巻」や魔除けの「柊鰯(ひいらぎいわし)」など、
節分に行うことはまだまだありますがまたいつか書いてみたいと思います。

「鬼は外!福は内!」
寒い日が続きますが体調を崩さず健康にお過ごしください!

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