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【コラム】「エコー観察」腓腹筋の肉離れについて

柔道整復学科 教員の鈴木です。

今回は「腓腹筋の肉離れ」がエコー観察の際どう見えるのか。というお話です。
「腓腹筋の肉離れ」はテニスで多く見られるため「テニスレッグ」とも呼ばれています。

まず、『腓腹筋』についてですが、場所は「ふくらはぎ(下腿部後面)」になります。ふくらはぎには実は深層の筋も含めると6つ筋肉があります。その中でも一番表層にあるのが『腓腹筋』になります。
腓腹筋の特徴として、膝関節と足関節ふたつの関節をまたぐ「2関節筋」という点があります。

続いて「肉離れ」についてですが、
肉離れとは、端的に言うと「筋の部分断裂」です。
肉離れはエコー(超音波画像観察装置)で観察ができます。

まずは健側(痛めていないほうの足)をエコーで観察します。

真ん中にある白い線が筋膜です。
この筋膜に向かって白い線(筋繊維)が左側からたくさん走っているのが確認できます。これが正常な筋の状態です。

 

続いて、患側(痛めているほうの足)をエコーで観察します。

上部ので囲っている箇所が肉離れを起こしているところです。
先ほどの健側と見比べてみると、本来白い線(筋繊維)が横から走っているはずが、
筋膜も含めて全体的にもやがかかっており、さらに筋繊維の中に黒い部分(血腫)も確認できます。

よって、腓腹筋の肉離れという判断ができます。

いかがでしょうか。
実際には、診察(問診・視診・触診・徒手検査など)を行なった上で、エコー観察を行なっています。
柔道整復師の業界では、メジャーな存在になってきている『エコー観察』ですが、まだまだ導入している接骨院は多くありません。
しかし、将来的に接骨院を開業し外傷を診ていきたい!という方には必須アイテムです。
むしろ、必要ない理由がありません。

日本総合医療専門学校は、エコー観察機器を導入している学校です。
2年生の実技授業内で機器の使用、エコー画像観察のしかたを学びます。

本校では、大型機械だけでなくポータブル型のエコー観察機を15台以上用意しております。
軽量で持ち運びができるので屋外でのスポーツ研修等でも利用できるほか、
実技授業は2人ずつペアになって、全員がエコー観察機器を使用できる環境が整っています。

オープンキャンパスでエコーの体験もできますので、ぜひ体験してみてください。

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